ココナッツクリームとは
ココナッツは成熟すると果肉の胚乳部分が固まり、白い層になります。それを細かくすりおろして絞った液体がココナッツクリームです。
同じように作られるがココナッツミルクですが、ココナッツクリームとココナッツミルクはその濃度に違いがあります。脂肪分11〜19%のものをココナッツミルクと呼び、20%以上のものがココナッツクリームとなります。
ココナッツクリームはココナッツミルクよりも濃度が高いので、ココナッツミルクよりも少ない使用量で同じコクと風味が出ます。 牛乳よりも糖分や炭水化物が少なく植物由来の良質のたんぱく質を含みながらも、生クリームにもひけをとらない濃厚さがあります。
ヘルシーなお菓子作りやさまざまなお料理に大活躍の食材です。
太りにくい身体に!? 代謝を助ける中鎖脂肪酸
ココナッツクリームにはエネルギー代謝を助けるとされる飽和脂肪酸のひとつである中鎖脂肪酸が豊富に含まれます。中鎖脂肪酸はココナッツオイルやパームオイルなど植物由来の脂肪酸に多く含まれ、動物性由来の油に多く含まれる長鎖脂肪酸の10倍の速さでエネルギーに変換されます。そのため、肥満の原因である中性脂肪になりにくく、食べても太りにくいといわれています。
ラウリン酸のはたらき
ココナッツクリームには、ラウリン酸とよばれる成分が多く含まれます。ラウリン酸は母乳にも含まれる成分で、ウィルスや病原菌から赤ちゃんの身体を守るといわれています。免疫力が低下すると、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすなったり、ニキビができやすくなったりします。ココナッツはこのラウリン酸を豊富に含みます。
コレステロール・トランス脂肪酸ゼロ
トランス脂肪酸は、市販の加工油脂などに含まれる成分で、善玉コレステロールを減らして悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病の原因をつくります。ココナッツクリームは、このトランス脂肪酸や、さまざまな成人病の原因となるコレステロールを全く含みません。
ココナッツクリームの栄養成分(100gあたり)
- カロリー・・・・・ 210kcal
- 脂質・・・・・21g
- たんぱく質・・・・・1.28g
- 炭水化物・・・・・3.9g
- ナトリウム・・・・・30.7g
- コレステロール・・・・・0g
- カルシウム・・・・・3.7mg
- 鉄分・・・・・0.52mg
- 糖質・・・・・2g